紫式部ゆかりの地 滋賀県 大津市

紫式部の筆はしる 源氏物語誕生の地

紫式部は大津市の「石山寺」でびわ湖に映る満月を見て『源氏物語』を起筆したといわれています。
はるばると広がるびわ湖、そそり立つ岩が自然の力強さを感じさせる石山寺。大津の風景は紫式部だけでなく、多くの平安の人々を魅了しました。
千年の時を超え、紫式部と心つながる旅へ、いま出かけませんか。

大津市の紫式部ゆかりの地

石山寺

古来より観音霊場として信仰を集めた石山寺には、平安時代、貴族や女流文学者が盛んに参詣しました。紫式部もその一人で、滞在中にびわ湖に映る満月を見て『源氏物語』を書き出したと伝わっています。現在も本堂の一角には物語を執筆した部屋とされる「源氏の間」があります。

園城寺(三井寺)

紫式部の叔父・康延(こうえん)と異母兄弟・定暹(じょうせん)は三井寺の僧侶で、一族でゆかりがある寺院でした。父・為時も紫式部の死後、三井寺で出家したといわれています。また、藤原道長からの信仰も厚く、道長が奉納した弥勒菩薩が秘仏として伝わっています。

比叡山延暦寺

伝教大師最澄が開いた比叡山延暦寺は、鎮護国家・学問修行の道場として多くの高僧を輩出し、「日本仏教の母山」と呼ばれています。この延暦寺の横川地域で修行した源信(恵心僧都)が、『源氏物語』「宇治十帖」に登場する「横川の僧都」のモデルといわれています。

日吉大社

比叡山の麓に鎮座する日本各地の日吉・日枝・山王神社の総本社です。『源氏物語』にて光源氏の父・桐壺院の一周忌供養で営まれた「法華八講」は『法華経』を講義する法要ですが、日吉大社では、それを神仏合同の祭事である「山王礼拝講」として現代も執り行っています。

びわ湖

京の都から逢坂の関を越えて広がるびわ湖は、古代より湖上の交通路として活用されていました。紫式部も越前守となった父・為時とともに越前国に向かう際には、打出浜から出発して、びわ湖を渡ったと伝わっています。

唐崎神社

平安時代、唐崎は「七瀬の祓」の一所とされており、都より祓いのために訪れる場所でした。『源氏物語』では光源氏の家来の娘が唐崎で祓を受けたことが描かれています。また、藤原道長も唐崎へ出かけた記録が残っています。

逢坂の関

京の都の東の出口に位置する逢坂の関は、出会いと別れの場所として歌枕となりました。百人一首に選ばれた清少納言・蝉丸・三条右大臣の歌は逢坂の関が詠まれています。また、『源氏物語』で光源氏と空蝉が偶然すれ違うシーンにも登場します。

慈眼堂

織田信長の焼き討ちで荒廃した比叡山延暦寺の復興に尽力した慈眼大師天海の廟所です。境内には歴代の天台座主の墓が並ぶほか、紫式部や清少納言、和泉式部の女流文学者の供養塔も佇んでいます。

融神社

融神社は、嵯峨天皇の皇子・源融(みなもとのとおる)を祀る神社です。源融は『源氏物語』の主人公・光源氏と境遇が似ており、モデルだったのではないかといわれています。

浮御堂

「横川の僧都」のモデルとされる比叡山の僧・源信が、湖上の安全と衆生済度のため建立したと伝わっています。お堂は湖上に建っており、その美しい景観から松尾芭蕉など多くの文化人が訪れています。

大津市でゆきめぐり

光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館

開催期間
令和6年1月29日(月)~令和7年1月31日(金)
交通アクセス
〒520-0861 大津市石山寺1-1-1 石山寺 明王院
開館時間
9:00〜17:00(最終入場16:30)
入場料
大人/一般600円、小人/一般300円
駐車場
あり
主催
大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会
お問い合わせ
光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館 運営センター
077-500-0100