イベント 紫式部の旅
紫式部と藤原為時一行が辿った道に
想いをはせる旅
2024. 10.18(金) から 10.20(日)
長徳2年(996)、紫式部と父為時の一行は、都、近江を通り越前国府へ旅をしました。
大河ドラマ「光る君へ」の放送により注目が集まる紫式部や源氏物語ゆかりの地において、
今年10月18日から20日にかけて、実際に通った道を辿り、紫式部が目にした景色を眺め、
想いを馳せる「紫式部の旅」を再現します。
現代によみがえる、当時の衣装をまとった参加者による国司行列の旅を、追いかけてみましょう。
概要
開催日時
2024年10月18日(金)〜10月20日(日)
開催場所
10月18日(金)
宇治市(午前)
- 【儀式】出立の儀(宇治上神社)
- 【行列】宇治上神社〜宇治公園
大津市(午後)
- 【儀式】石山寺参詣、船出の儀(サンシャインビーチ)
- 【行列】石山寺境内
10月19日(土)
敦賀市(午前)
- 【儀式】境迎えの儀(氣比神宮)
- 【行列】氣比神宮境内
南越前町(午後)
- 【儀式】鹿蒜神社参詣
- 【行列】今庄宿
10月20日(日)
越前市(午後)
- 【儀式】着任の儀(越前市役所庁舎前広場)
- 【行列】総社大神宮~越前市役所
紫式部の旅とは?
今から千年以上前の996年、紫式部は、都から逢坂の関を越え、大津へ出て、舟で琵琶湖を渡りました。琵琶湖最北の湊、塩津に上陸した後、陸路で厳しい峠を越え、国府の置かれている越前へ向かったとされています。
現代では電車で1時間余りですが、当時は5日ほど要したと言われ、海外旅行に赴くような楽しみや不安を抱き、危険にも満ちた旅だったことでしょう。あわせて広大な琵琶湖や敦賀の海など、数多くの美しい景色にも触れ、感受性豊かな紫式部には大きな刺激となったはず...
旅の行程
国司行列の隊列と衣装
-
紫式部
越前国守の娘。旅の時は、袿をからげ裾をすぼめた旅装束で市女笠をかぶり、首には掛守を掛けた。儀式の時は、からげた袿をほどいた。基本的には、旅の道中は、輿に乗って移動した。
衣装:袿(うちき)
-
藤原為時
越前国守。旅の時は動きやすい狩衣。儀式の時は正装である赤袍束帯を着した。
衣装:赤袍束帯(あかほうそくたい)、狩衣(かりぎぬ)
-
前駆(ぜんく)
行列の先頭を騎馬で先導し、行列の警護を担う人物。
衣装:狩衣(かりぎぬ)
-
目代(もくだい)
国守の秘書役、代理人。遙任が一般的となると国守の代わりに任国に派遣され執務する私的な代官。
衣装:狩衣(かりぎぬ)
-
武者(むしゃ)
都から任国まで、騎馬で行列後方の警護をする人物。
衣装:狩衣(かりぎぬ)
-
侍女(じじょ)
上流階級の女性に個人的に仕えて雑用や身の回りの世話をする人物。旅装束で市女笠をかぶり、首には掛守を掛けた。
衣装:壺装束(つぼしょうぞく)
-
居飼(いかい)
行列の馬の世話をする人物。白丁という衣装を着ていたことから白丁とも呼ばれた。
衣装:白丁(はくちょう)
-
剣持(けんもち)
国守の刀を持ち運ぶ人物。
衣装:白丁(はくちょう)
-
柄杓持(ひしゃくもち)
国守に水を差し上げるための柄杓を運ぶ人物。
衣装:白丁(はくちょう)
-
床几持(しょうぎもち)
為時や式部が、行列の休憩する際に腰かける床几を運ぶ人物。
衣装:白丁(はくちょう)
-
與丁(よちょう)
紫式部が乗る輿を担ぎ運ぶ人物。輿は乗る人物によって使い分けられていた。
衣装:白丁(はくちょう)
-
陰陽師(おんみょうじ)
星の動きで吉凶の日取りを決める人物。占い師。当時は、旅の出発日も占いによってきめられていた。
衣装:白丁(はくちょう)
-
烏帽子持(えぼしもち)
為時が儀式の際にかぶる烏帽子を収納した箱を運ぶ人物。
衣装:白丁(はくちょう)
-
傘持(かさもち)
雨が降った際に、国守等に傘をさしかける人物。
衣装:白丁(はくちょう)
-
唐櫃持(からびつもち)
中国が発祥の長方形で4本の脚が付いた衣類や調度品を入れた箱を運ぶ人物。唐櫃は、現在の箪笥のようなもの。
衣装:白丁(はくちょう)
主催:紫式部プロジェクト推進協議会、越前市
共催:宇治市、大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会、大津市、敦賀市、南越前町